公益社団法人 日本麻酔科学会
関東甲信越・東京支部第65回合同学術集会

会 期
2025年9月6日(土)
会 場
京王プラザホテル 新宿
会 長
内田 篤治郎 (東京科学大学 大学院医歯学総合研究科 心肺統御麻酔学分野)
関東甲信越・東京支部第65回合同学術集会

会長挨拶

会長:内田 篤治郎
(東京科学大学 大学院医歯学総合研究科 心肺統御麻酔学分野)

内田 篤治郎(東京科学大学 大学院医歯学総合研究科 心肺統御麻酔学分野)

2025 年関東甲信越・東京支部第65 回合同学術集会会長を拝命いたしました、 東京科学大学大学院医歯学総合研究科・心肺統御麻酔学分野の内田篤治郎と申します。 本学術集会は2025 年9 月6 日(土)に京王プラザホテル新宿で開催されます。
麻酔科学の分野においては、近年、様々な職種のスタッフとの連携により、安全で、質の高い医療を提供するようになってきています。 さらに、いわゆる産学連携により、新しい技術が開発され、社会実装されていくといった流れが以前にも増して注目・強調されるようになってきました。 このような流れの中、本学術集会では「未来への連携」をテーマとして取り上げました。
今回、二題の特別講演を企画しました。一つ目の特別講演では、「医療とヘルスケアの融合:テクノロジーが変える日常と医療の境界」と題して、 東京科学大学 医療イノベーション機構の藤田浩二先生をお招きし、医工連携によって、医療とヘルスケアの境目がどのように変化していくのか、 また、それに産学連携がどう関与するのかについて、最近の取組も交えてお話いただきます。もう一つの特別講演では、東京地方裁判所の民事第34 部の一場康宏判事をお招きし、 手術に関わる医療訴訟の現状について、若手にもわかりやすいお話をお願いしています。 コミュニケーション上の齟齬がどういうことで発生するのかといったことを考える機会になればとも思います。
午前中のシンポジウムでは、周術期における多職種連携や、次世代の臨床を担う研究開発として、 臨床および研究開発の両面から様々な連携の将来像を探るヒントを得る機会を作りたいと考えました。 また、午後のシンポジウムでは、2025 年10 月から運用開始となる、東京都の無痛分娩に関する助成制度について取り上げます。 本制度の開始をめぐっては、産科麻酔の領域において、様々な取り組みが議論されてきました。 東京都より、成田友代技監をお招きし、産科麻酔領域における未来像についての議論を進めていただく予定です。
ふりかえりましても、支部学術集会は、若手の学会発表の機会として重要であることには議論を待ちませんが、 関東甲信越支部と東京支部-いわば近隣の施設が一堂に会する環境の中で、未来の麻酔科を担う若手の育成の場としても、 様々な連携を模索し、発展的な議論ができるような場を構築したいと思う次第です。皆様からのご協力、そして、奮ってのご参加をお願い申し上げます。

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