会長:上林 卓彦
(関西医科大学附属病院)
2025年度第71回関西支部学術集会を主催させていただきます、
関西医科大学の上林です。 開催にあたりひとことご挨拶申し上げます。
私は関西支部学術集会の大切な意義の一つは関西地区の麻酔科医師同士の親睦を深めつつ、
麻酔科診療が直面する医学的・組織的・社会的な各種の問題について真剣に議論することであると考えております。
ポストコロナや資材高騰などの社会問題下で麻酔科はどう歩むべきか、
働き方改革から1年余経過した時点での具体的な状況をどう評価し対応するか、
麻酔科医師不足を具体的かつ喫緊の社会問題として提起するためにはどうすればよいか、
シーリングは本当に麻酔科医師の地域偏在に対し有効な手段になっているか、など。
また、産後の女性医師復職の促進について、
通り一遍の支援ではなく復職後高い臨床能力を発揮し研究・教育を積極的に牽引していただくことが
可能になるようなシステムを模索するのも重要な課題です。
これらの課題を討議する機会を提供し、麻酔科学会関西支部・ひいては麻酔科学会全体の発展につながるような
企画が実現できればと思います。
もちろん、関西支部学術集会の最も重要な目的は関西地区から広く募った演題の発表や学術講演などにより
診療・研究・教育に対する麻酔科医師のモチベーションを高め、基礎研究や臨床研究の成果を共有し、
症例報告や各種レクチャーから日常診療に有用な情報を持ち帰っていただくことです。
そのためにもできるだけ多くの先生方のご参加・演題のご応募を期待しております。
関西圏以外の先生方の参加も大歓迎です。大阪万博開催中ですので、
来阪の予定に両者を組み込まれてはいかがでしょうか。
具体的な企画・アイデアは現在計画中ですが、
楽しく有意義で未来に希望をもたせるような学術集会にしたいと考えております。
なにとぞよろしくお願い申し上げます。
日本麻酔科学会2025年度支部学術集会に関する著作権は、
日本麻酔科学会に帰属します|security policy