会長:外山 裕章
(山形大学医学部附属病院)
2025 年9 月13 日(土)に仙台市の江陽グランドホテルで開催される、日本麻酔科学会北海道・東北支部第15 回学術集会の会長を拝命させていただいた、山形大学医学部麻酔科学講座の外山裕章です。
この様な学術集会を開催する機会を与えていただいた、日本麻酔科学会会員の皆様方と御関係の皆様方に感謝いたします。
COVID-19 から正常な社会生活をおおよそ取り戻した昨今ですが、その後も、ウクライナやパレスチナの戦争は継続し、
トランプ政権誕生による社会の不安定化、少子高齢化の急速な進行による多死社会、環境負荷を軽減する循環型社会に向けた取り組み、
等の社会情勢と医療を取り巻く状況の変化が続いております。麻酔科学の分野においては、新薬や新規治療の臨床導入、
サブスペシャリティの深化が絶え間なく続いております。様々な麻酔関連薬やモニタリング装置の導入と周術期管理学の進歩により、
現代は重篤な合併症を有する広範囲の患者に対する麻酔管理が行われております。絶え間なく続く社会・医療情勢の変化の中で、
変化に対応できる現役麻酔科医・次世代を担う若手麻酔科医を育成していくことは、日本麻酔科学会の使命の一つと考えられます。
本支部集会では、若手麻酔科医育成の最初期段階である医学生教育について討論する場を設けました。
これは、各医育機関の教育システムについて情報を共有し、進化させることで、若手麻酔科医を増加させ、
北海道東北地区の麻酔科学分野の持続的発展を維持したいと考えたからです。
支部学術集会は、若手麻酔科医にとっては研究発表の登竜門であり、地域麻酔科医にとっては近隣麻酔科医との濃密な意見交換の場です。
北海道・東北支部学術集会は、最も広範囲の地域を統括する支部集会であり、会員の皆様に於かれましては、お忙しい中、遠路遥々御参集いただくことになります。
本集会が、若手を中心にした活発で実りある意見交換の場となることを祈念しております。
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